Adobe CCにすると作業が楽になる!-第1弾-
~長方形の角を丸くする方法~

2017年7月28日

2012年にクラウドを使用した「Adobe Creative Cloud」がリリースされました。Creative CloudにしたことでIllustratorやPhotoshopなどの主要アプリケーションはさらに使いやすくなり、それぞれのアプリケーションで連携して使えるので作業効率は格段に上がりました。そこで今回は、Adobe CSからCreative Cloudに変えると便利になる点をご紹介します。

目次

  1. Adobe Creative Cloudとは?
  2. Illustrator CCにして良かった!~角丸編~
    1. CS6での角丸の作り方
    2. CC2017での角丸の作り方
  3. CC2017のライブコーナーが便利!
    1. ライブコーナーとは?
    2. ライブコーナー機能で複雑な図形をあっという間に作る方法

Adobe Creative Cloudとは?

ポスターやチラシの制作、Webデザインなどを行っている方の多くが使用しているソフトといえば、アドビシステムズが提供しているIllustratorやPhotoshop、InDesignなどのクリエイティブソフトです。以前はパッケージ版というCD-ROMでインストールするものを販売していましたが、2013年にパッケージ版の販売は終了となり、現在はクラウドサービスの「Adobe Creative Cloud」(インターネット上からダウンロードする)のみの販売となっています。

Adobe Creative Cloudの特長は、パッケージ版と違い、常に最新のバージョンが利用できるところです。パッケージ版をアップグレードするためには最新バージョンのパッケージを買う必要がありましたが、CCの場合はインターネットに繋がっていれば無料でアップグレードすることができます。ただ、バージョンの違いは意外と慣れるまでに時間がかかるので嫌がる人も多いと思います。そんな方は、CS6バージョンも使うことができるので安心してくださいね。

さらに、通常使用していたデスクトップアプリだけでなく、モバイルアプリとの連携や、クラウド上での他のメンバーとのデータ共有など作業効率が上がるようにできています。こういった最新アプリケーションや他のデザイナーとの連携がAdobe Creative Cloudの一番の特長にはなりますが、まずは使い勝手はどうなの?という疑問にお応えできるように、使いやすさをご紹介していきますね。

今回は「長方形の角を丸くする方法」をCS6とCCでどれだけ違うかをご紹介します!

Illustrator CCにして良かった!~角丸編~

Illustrator CCにして良かった点でよく挙げられるのが長方形オブジェクトの角を丸くする方法です。CS6だと微調整が面倒なこの作業がCCならあっという間にできてしまいます!

1. CS6での角丸の作り方

角丸の四角形を作成する際に、ツールパネルにある「角丸長方形ツール」を使うと一番早くできますが、丸みを微調整できないので、ほとんどの方は「長方形ツール」に効果を付けて角を丸く仕上げますよね。

画面左にあるツールパネルから「長方形ツール」を選択し、希望のサイズで長方形を作成します。
長方形を選択したまま、上部のメニューバーから「効果」→「スタイライズ」→「角を丸くする」を選択します。

好きな半径サイズを入力して、希望の角丸を作成しましょう。
その際、プレビューを使うと便利です。

簡単ではありますが、いくつかの工程が必要になります。

2. CC2017での角丸の作り方

CCでは「ライブコーナー」という機能を使って、長方形オブジェクトの角を丸くしていきます。
まず、CS6同様に長方形ツールを使って長方形オブジェクトを作成します。
次に画面左のツールパネルから「ダイレクト選択ツール」(白い矢印)を選択しましょう。

ここから「ライブコーナー」の機能を使っていきます!
ダイレクト選択ツールで長方形オブジェクト全体を選択してください。
すると、角の内側に二重丸のような印が表示されます。この印を「コーナーウィジェット」と言います。

コーナーウィジェットのどれか1つを内側へドラッグさせてみてください。

1つをドラッグさせるだけで、4つの角が全て角丸になります!
しかも手動で調整できるので思い通りの角丸に仕上がって便利ですね。

他にも、コーナーウィジェットをダブルクリックすると「コーナー」のダイアログが表示されます。
ここに半径の数値を入力して角丸を作ることも可能です。

また、長方形の角を1つだけ丸くすることも簡単にできてしまいます。
ダイレクト選択ツールで丸くしたい角をクリックしてください。すると角の内側に「コーナーウィジェット」が表示されます。先ほどと同じくこのコーナーウィジェットをドラッグするだけで1つの角だけ丸めることができました。

これを利用すれば、右上のコーナーと左下のコーナーの角を違う幅で丸くすることも可能です。

CS6では、1つの角を丸くすることは「効果」を利用してもできないので、
CCで作業すれば格段にスピードが上がりますね。

CC2017のライブコーナーが便利!

上記で解説した、「ライブコーナー」を利用した角丸の作り方ですが、「ライブコーナー」を使えば、今まで面倒だった複雑な図形も簡単にできてしまいます!


1. ライブコーナーとは?

ライブコーナーとは、四角形や長方形、星型などの図形の角を丸める機能です。数値を入力して角丸の半径を調整することもできますが、マウスをドラッグするだけで角を丸めることができるので簡単に思い通りの角丸図形ができあがります。

2. ライブコーナー機能で複雑な図形をあっという間に作る方法

コーナーウィジェット(長方形の内側にでてきた二重丸の印)をダブルクリックすると、「コーナー」というダイアログボックスが表示されます。ここでは、「形状」、「半径」、「角丸」が設定できます。
それでは、コーナーの形状を3種類ご紹介していきます。

・角丸(外側)
先ほど長方形の角丸を作成した際に使用したコーナーです。

角丸(外側)

・角丸(内側)
角の丸を内側に凹ますことができます。

角丸(内側)

・角丸(面取り)
角を丸くではなく、直線で切ることができます。

角丸(面取り)

CS6だとツールをクリックして、数値を入力しなければならなかった作業が、CC2017ではドラッグで簡単にできるようになりました。感覚的に作業ができ、調整や手直しも簡単にできるので完成までの道のりがずっと近くなります。

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