2017年もセキュリティ強化を!
セキュリティメーカー各社の予測まとめ
2017年1月13日
トレンドマイクロ社などのセキュリティ対策製品をリリースしている各社は、年末年始に、前年のセキュリティの脅威に関する振り返りと、次年の予測について情報をリリースします。
各社から出されているレポートの中から、特に目立ったセキュリティの脅威について、ご紹介します。
目次
- 1. 今年は複雑化 ランサムウェア
- 2. IoTがねらわれる
1.今年は複雑化 ランサムウェア
ランサム(ramsan)とは、身の代金のことで、インターネットなどのネットワークを介して個人や企業のパソコンに侵入し、データを暗号化したり、パソコンにロックをかけたりして、元に戻すのに代金(身の代金)を要求するという悪意のあるソフトウェアです。
セキュリティ業界では「2016年はランサムウェアの年」と言われたほど、ランサムウェアの被害が多い1年だったようですが、2017年はその手法が複雑になる、との予測が出ています。
クラウド型製品の増加により、パソコンだけで無く、クラウドをねらったランサムウェアが出てきたり、これらを組み合わせた手法が出てきたり、より複雑化したランサムウェアが出てくる脅威があると予測されています。
2.IoTがねらわれる
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)とは従来のパソコンやスマートフォンだけでなく、あらゆる物とインターネットをつなぎ、遠隔操作したり、データを計測したり、そのデータを活かすことです。
例えば、テレビやエアコンがインターネットにつながっていて、外出先からスマートフォンで操作できたり、時計型のウェアラブルデバイスで、脈拍などの計測ができ、健康管理に役立てるというような利用が既に始まっています。
しかしながらIoT機器はまだ新しく、セキュリティ対策が充分でないものも多いため、そのぜい弱性をねらった攻撃が増える予測がされています。
セキュリティ対策は「いたちごっこ」とよく言われます。新しい技術や、最新のパターンファイルがあっても、それを超えた悪意のある攻撃手法が出てきます。2017年も常に最新情報を得るようにし、セキュリティ対策を万全にしましょう。
まとめ
- 2016年に引き続きランサムウェアの脅威は健在。2017年は手法が複雑化する可能性も。
- まだ新しいIoTデバイスのぜい弱性がねらわれる。
- 2017年も常にセキュリティ対策が必要。