起業のために その4
決済方法を検討する

2017年6月9日

起業時には資金調達方法や事業計画などが重要ですが、実際の運営で肝心なのは「いかに料金を回収するか」つまり決済方法です。現金のみでももちろん構わないのですが、実店舗の場合、クレジットカード決済はもはや当たり前になっています。また、ネットショップであれば、カードに加えて、銀行振込や代金引換もよくある決済方法です。
顧客が「当然ある」と考えるような決済方法が用意されていなければ、他店に行ってしまう可能性も無いわけではありません。とはいえ、多くの決済方法を準備するには、手数料や決済用システムの導入などの経費に加え、運用の手間もかかります。
それぞれの決済方法のメリット、デメリット、顧客の印象、利便性など総合的に判断する必要があります。
主な決済方法のメリット、デメリットについてまとめます。

【現金】
説明するまでもない決済方法です。最も確実な方法ですが、顧客にとっては「カードのポイントがつかない」「高額商品購入の場合、現金を持ち歩かなければならない」などのデメリットがあります。

【クレジットカード】
現金に次いでポピュラーな決済方法ですが、開業側には手数料が高いという最大のデメリットがあります。しかしながら決済方法として用意していないと、顧客に「あって当たり前の決済方法がない」という印象を与えることも考えられます。手数料と顧客の印象とのトレードオフで検討する必要があります。

【銀行振込】
お店ではあまり使われませんが、BtoBでの商取引や、通信販売などではよくある決済方法です。入金確認の手間と、入金と商品のやりとりにタイムラグが発生しやすい問題があります。また、振込手数料をどちらが負担するのかを慎重に検討する必要があります。

【代金引換】
品物を取り扱う場合、運搬業者の代金引換サービスを利用することができます。商品を届けた運送業者の配送担当と顧客の間で決済が行われます。その場で「小銭が足りない」「クレジット決済をしたいが、端末がない」などのトラブルが起きる可能性があります。

新しい決済方法

最近ではさまざまな決済方法があります。Apple payやビットコインなどが、CMやインターネットで話題になっています。Suicaなどの交通系ICカードでの決済や、その機能をスマートフォンに持たせたものなどは、既に「新しい」とはいえないかもしれません。 ハードウェアもさまざまで、パネル画面に電子ペンでサインをしたり、ハンディタイプのクレジットカード決済端末も見かけます。

また、開業側向けに色々な決済代行サービスが出てきています。クレジットカードだけでなく、コンビニや電子マネーなど幅広く対応したサービスを利用すれば、それぞれの決済方法を自分で用意する必要がなくなります。

事業や取扱商品に合わせて、顧客が使い易い決済方法を用意しましょう。

まとめ

  • 開業時に決済方法についても検討が必要
  • 現金・クレジットカード・銀行振込・代金引換 それぞれメリット・デメリットがある
  • 新しい決済サービスも出ているので、情報収集し、事業に合った決済方法を選ぶ

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