オンプレミスとクラウドサービス
どちらで導入すべき?

2017年6月30日

オンプレミスとクラウドサービス。情報システムの担当者は、自社で利用するシステムをどちらで運用するか一番初めに検討する事柄でしょう。そこで今回のコラムはそれぞれのメリットやデメリットを紹介します。

目次

  1. 1. オンプレミスとは
  2. 2. クラウドサービスとは
  3. 3. オンプレミスとクラウドサービスの比較

1. オンプレミスとは

オンプレミスは、ITシステムを構築するにあたり、必要なサーバー機器やネットワーク機器を自社設備内で管理、運用することです。オンプレミス自体は、以前からある一般的な運用方法でしたが、近年クラウドサービスが普及し、このクラウドサービスと区別するためオンプレミスという言葉が使用されるようになりました。自社で運用するため、機器の拡張には多くのコストや作業時間が発生してしまう一方、自社環境なのでカスタマイズを自由に行うことができ、既存で利用しているソフトとの統合も可能です。そのため、情報システムの担当者がサーバーの保守運用に工数を割けられれば、社内の独自ルールやあらゆるセキュリティポリシーに適応できる点でアドバンテージがあります。

2. クラウドサービスとは

クラウドサービスは、データやソフトウェアをネットワーク経由で利用者に提供するサービスです。従来は、オンプレミス環境で保有・管理していましたが、近年のインターネットの発達により高速な通信が可能になり、クラウドサービスが普及しました。クラウドサービスは必要機器の用意やシステムの構築、管理はサービス業者が行うため、業務の効率化やコストダウンを図れるというメリットがあります。カスタマイズ性においては、限定的になりますが大規模なデータセンターによる運用で、使いたいときに使いたいだけの利用が可能です。

3. オンプレミスとクラウドサービスの比較

オンプレミスとクラウドサービスの比較表

自由にカスタマイズができるため、初期投資に掛かる費用は高額になりがちなオンプレミス環境ですが、一度導入すればコストが掛かりにくいとお考えかも知れません。しかし突如発生する障害によるメンテナンスや、システムのアップデートはよくも悪くも自社対応となり、維持するだけでもコストがかかります。
一方クラウドサービスは圧倒的に初期費用を抑えられるため、設立したての企業でも便利なシステムをいち早く導入できるのがポイントでしょう。また、災害が起きた場合でも、自社運用ではサービス停止のリスクが高いのですが、クラウドサービス事業者は地震対策や補助電源の確保など堅ろうなデータセンターが多く、国際認証をうけているデータセンターであればさらに安全でしょう。 また、こちらのコラムでもご紹介させていただきましたが、バックアップデータもオンプレミスよりクラウドで管理する方が安心です。

すべてのシステムでオンプレミス、クラウドサービスを利用するのではなく、両者のメリットの兼ね合いで自社システムをどこまでクラウド化するのか、コストやシステムの継続性を確認し検討しましょう。 また、初期費用が少ない分、まずはクラウドサービスで導入し、納得がいかないのであれば後からオンプレミスへの移行を検討すると良いでしょう。

まとめ

  • オンプレミスは、カスタマイズ自由。しかし導入期間と初期費用がネック。
  • クラウドサービスは、良くも悪くもサービス提供会社に依存する。
  • まずはクラウドで導入し、ケースバイケースでオンプレミスの検討を。

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