Youtu.be?
知ってる名前だけどいつもと区切りが違うURLはドメインハックだった!
2017年8月18日
「○○○.co.jp」や「△△△.jp」などのドメインはWeb上の住所とも言えるもの。○○○や△△△の部分に商品名や会社名の入っている独自ドメインを使用している企業が多いので、URLやメールアドレスを見ただけで、どこの会社か分かることが多いですよね。
では、これは何のURLか分かるでしょうか?
https://youtu.be/~
もちろんYouTube…なの、でしょうか?なんだかいつも見るURLと違う気がしませんか?
今回はこのドット(.)で区切られたドメインについて紹介します。
目次
1. 「youtube.com」と「youtu.be」
「https://www.youtube.com/~」と「https://youtu.be/~」。あなたはどちらのURLになじみがありますか?それはあなたが普段どの端末でYouTubeを利用しているかによって異なります。普段PCでの利用が多い方は前者を、スマホでの利用が多い方は後者をよく目にしているはずです。これは実は両方同じページにとぶもので、後者が前者の短縮URLになっているのです。正確には、「https://www.youtube.com/watch?v=」の部分を「https://youtu.be/」に書き換えると同じページにとぶ、という仕組みです。
動画を共有する際はこちらの短縮URLが発行されるので、SNSの投稿に記載されているリンクとしてよく見かけます。そのため、スマホでfacebookやTwitterを閲覧している人には、こちらの方がなじみのあるURLとなっています。
【PC】短縮URL発行画面 | 【スマホ】Twitter投稿に表示された短縮URL |
このようにドット(.)以降のドメインの末尾まで含めて一つの単語になるようなドメインの使い方を「ドメインハック」と呼びます。
2. ドメインハックとは
ドメインハックとは、本来のドメインの意味(国や団体など)を無視して、ドット(.)以降の末尾まで含めた、アドレス全体を一つの単語に見せる方法で、上の例のように短縮URLに多く使用されます。ちなみにyoutu.beの「be」はベルギーの国名を表すドメインです。全くYouTubeとは関係ないですよね。
以下にドメインハックと見られる短縮URLを紹介します。普段SNSでよく見かけるものもあるのではないでしょうか?
- ・Googleの短縮ドメイン「goo.gl」 (gl : グリーンランドの国名を表すドメイン)
- ・Microsoftの短縮ドメイン「bi.ng」 (ng : ナイジェリアの国名を表すドメイン)
- ・iTunesの短縮ドメイン「itun.es」 (es : スペインの国名を表すドメイン)
- ・Instagramの短縮ドメイン「instagr.am」 (am : アルメニアの国名を表すドメイン)
3. 英語以外のドメインハック
もちろんドメインハックは英単語以外にも世界各国の言語で可能です。例えばドイツ語ではチョコレートを意味する「schokolade」。検索すると、ドイツの国名を表す「.de」と組み合わせた「schokola.de」をドメインに使用しているチョコレート屋さんが何件か出てきます。もちろん全く同じドメインは取得できないので、「schokola.de」の前にお店の名前を付けたり、「schokolaa.de」に少し変えたりなどして工夫されています。
ドメインハックのデメリットとして、国名を意味するドメインを無視するため、どこの国のサイトか分かりづらくなる、という点が挙げられますが、この場合は自国のドメインなので、分かりやすくて覚えやすいドメインになっていますね。
このように、ドメインハックを使えば、ドメインの幅が広がります。ただ、面白いからと言って無理やり一つの単語になるようなドメインを作るのはあまりお勧めできません。そもそもの目的は、短くてキャッチ―な覚えてもらいやすいアドレスにすることです。皆さんも今後URLを見る時はドット(.)の位置に注目してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
まとめ
- ドメインハックとは、本来のドメインの意味(国や団体など)を無視して、ドット(.)以降のドメイン末尾まで含めたアドレス全体を一つの単語に見せる方法。
- ドメインハックのメリット:URLが短くキャッチ―になること。このため、短縮URLによく用いられる。
- ドメインハックのデメリット:国名ドメインの意味を無視して使用するため、どこの国のサイトかURLだけでは判断できなくなる。