Adobe CCにすると作業が楽になる!-第3弾-
~パッケージ機能で入稿もスムーズに~

2017年9月22日

Adobe Creative Cloudの便利機能を 第1弾:長方形の角を丸くする方法第2弾:文字タッチツールでもっと読みやすく とご紹介してきました。今回は、チラシやポスターなどのデータを印刷会社に入稿する際に便利な「パッケージ機能」をご紹介します。

目次

  1. 1. Illustrator CCにして良かった!~パッケージ機能編~
  2. 2. パッケージ機能の使い方
  3. 3. パッケージ機能の注意点

1. Illustrator CCにして良かった!~パッケージ機能編~

チラシやポスターを作成して印刷会社に頼む際に注意したいのが画像のリンク切れです。
Illustratorでチラシを作成する際、画像の配置はどのようにしていますか?
印刷会社の奨励は画像を埋め込む方法のようですが、印刷に耐えられる画質の画像を何枚も使用しているとAiデータ自体が重くなり、立ち上がりが遅い、重すぎてフリーズ、最終的には保存できない、などのトラブルの元になります。

それを回避するために多くのデザイナーは画像を埋め込むのではなく、「リンク画像」として配置していると思います。画像をリンク配置にすることによって、Aiデータ上の画像容量は格段に少なくすみますが、データを印刷会社に送る際に使用している画像の元データも一緒に送らないと画像のリンク切れ(配置した画像が写らない現象)が起こります。

そんなリンク切れの心配をなくしてくれるのがCreative Cloudから導入された「パッケージ機能」です。
パッケージ機能を使えば、使用しているリンク画像とフォントを1つのフォルダーに収集してくれます。
今まで入稿用にリンク画像を集めていた時間が削減され、リンク切れの心配もなくなります。

2. パッケージ機能の使い方

それでは実際にパッケージ機能を使ってみたいと思います。今回はIllustrator CC 2017での作業手順をご紹介します。

1. 上部メニューバーの「ファイル」から「パッケージ」をクリック。

「パッケージ」をクリック

2. 「パッケージ」ダイアログボックスで、「場所」(保存先)、「フォルダー名」を決定し、「パッケージ」をクリック。

この際、「リンクをコピー」と「リンクを別フォルダーに収集」にもチェックを入れましょう。
「レポートを作成」にチェックを入れておくと、パッケージ作成時にエラーが出た際、原因を知ることができます。

「パッケージ」ダイアログボックス

3. フォントに関するアラートが表示されますので内容を確認して、「OK」をクリック。

フォントに関するアラート

4. 「パッケージが正常に作成されました」のメッセージが表示されます。

「パッケージが正常に作成されました」のメッセージ

以上のたった4ステップで必要なデータを収集することができました。
早速、作成したフォルダーの中身を見てみましょう。

フォルダーは以下の4項目でできています。
・「Fonts」フォルダー(フォントを収集)
・「Links」フォルダー(リンク画像を収集)
・レポート.txt(エラーの際は原因が記載されます)
・Aiデータ

作成したフォルダの中身

3. パッケージ機能の注意点

パッケージ機能は、簡単に入稿用フォルダーを作成できる便利な機能ですが、いくつかの注意点があります。

・パッケージデータはコピーデータということを忘れずに!
パッケージ機能を使用したフォルダーにあるのは、複製データです。
パッケージ作成後にオリジナルデータを編集してもパッケージ内のデータには反映されません。

・Typekitのフォントは収集されません
Typekitのフォントを使用している場合はパッケージに収集されませんので注意してください。

・孫ファイルは収集されない
孫ファイル(リンクファイルの中にさらにリンクファイルがあるもの)は一緒に収集されないので注意してください。

以上のことに気をつければ「パッケージ機能」は非常に便利で作業時間の短縮になりますので是非使ってみてください。

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